■歴史を改変する手法

学問道場へ山口隆三氏が投稿されたものです。






1:現在の祝祭日の一覧と、明治憲法下の祝祭日の一覧
http://koyomi.vis.ne.jp/directjp.cgi?http://koyomi.vis.ne.jp/syukujitsu.htm
2:投稿している、本日11月3日は、どういう日か
1)文化の日 2)日本国憲法公布日  3)明治時代の天長節 4)昭和戦前は明治節
3:日本国憲法は、昭和21年11月3日に公布されている。日本国憲法第百条に6ケ月後に施行という規定がある。従って、日本国憲法施行日は、昭和22年5月3日。
4:故に、5月3日が、以来、憲法記念日として、60有余年祝われている訳である。
5:なお、昭和21年5月3日、午前11時20分、極東軍事裁判いわゆる「東京裁判」開廷
6:上記裁判に遡ること5日前の、昭和21年4月29日、巣鴨プリズンにて、A級戦犯
28被告に、起訴状が手渡されている。この日は当時の国家元首昭和天皇のお誕生日。
7:昭和23年12月23日(今上陛下のお誕生日。当時は勿論皇太子殿下)午前零時1分より、巣鴨プリズンにて、絞首刑判決のA級戦犯7名の処刑が行われた。
ちなみに、深夜の絞首刑の際、「天皇陛下万歳!」と「大日本帝国万歳」の三唱を
この戦犯死刑囚の面々は、行ったとのことである。
(参考)図説 東京裁判135ページ 河出書房新社
8:以上をまとめてみると
結論:現行憲法下の祝祭日の日付の選択は、高度に政治的にプログラムされている。
① 昭和天皇のお誕生日に28名のA級戦犯に起訴状を手渡し、ゆくゆくは国家元首と
なられる方のお誕生日になるのを、わざわざ待ち受けて、7名に絞首刑を実行。
② 東京裁判の開廷日5月3日は、ある意味で合理的必然的な日であった。
憲法公布日、施行日の関係と、起訴状手渡し日、の条件を満たすという意味で。
9:明治憲法下の祝日大祭日と、現行憲法下の祝祭日を比較して言えること
1) 明治憲法下の祝日大祭日は12ある。その名称はただのひとつも踏襲されていない
① 四方拝→元日  ②紀元節→建国記念の日  ③春季皇霊祭→春分の日
④天長節→天皇誕生日 ⑤秋季皇霊祭→秋分の日 ⑥明治節→文化の日
⑦新嘗祭→勤労感謝の日(※Thanksgiving day からの連想命名であろう)
2) 明治憲法下の祝日大祭日で、次の5つが廃止されている(上記紀元節も一旦は廃止)
①元始祭(1月3日)  ②新年宴会(1月5日) ③神武天皇祭(4月3日)
④神嘗祭(10月17日) ⑤大正天皇祭(12月25日)
3) 以上をまとめてみると
① 初代神武天皇をはじめ、明治・大正・昭和・平成と各天皇に関わる祝日大祭日は、
全て、廃止ないし悪意の改変がなされている。「血塗られている」と言った方が
より正確かもしれない。即ち、「祝日」ではなく、「凶日」とされたのである。
② 時折、友人知人に試みてみるのだが、初代天皇の名前を言える人は、とても少ない。
名前を知っている人でも、神武天皇祭が4月3日にあったことは殆んど知らない
③ 大正天皇祭も、同様。というよりも、今は、イエス・キリスト様のお誕生日として
キリスト教徒でもないのに、ジングルベルを聞きながら、クリスマスケーキを味
わいつつ、「聖しこの夜」を口ずさんでいる、日本列島人が多いのではないか?
10:なぜ、上記のようなことが行われたのだろう。以下は、私の「仮説」である。
上記のことをプログラムした人間(たち?)は、次のように考えていたのではないか?
1) 大衆は愚かであるし、日本人という部族は、忘れっぽいので、どんなに理不尽でも
一旦、強引にでも祝祭日を決定してしまえば、それに唯々諾々と従い、やがて何の
疑問も抱かなくなる。
2) 指導者層やインテリの中には、この高度なプログラミングに気づく者がいるかもしれ
ないが、気づいたところで、どんな抵抗も殆んど意味を持たないことがすぐわかり
無力感にさいなまれるだけで、やがて諦めるだろう。
3) むしろ、聨合国(はっきり言って米国)の圧倒的なパワーにひれ伏し、協力する者さ
え、現れるだろう。つまり、殆んどのケースで、恐れるに足る人間は出てこない。
4)もし、しつこく拘る僅かな人間が現れても、祝日とされているものが、実は「凶日」
であることからくる、精神的な混乱が、錯乱を引き起こし、日本人のよくいう、
「クルクルパー」状態を引き起こすだけなので、殆んど何の心配も要らない。
4) しかも、皇室は残すが、先細りする形でいずれジリ貧になるように仕組んである。
やがて「今上陛下万歳!」と歓声を上げるその日が、昭和23年に、7名の戦犯が「天皇陛下万歳!」と三唱しつつ、首をくくられた日であることも知らずに、寿いでいる
間抜け国民どもめ!
5) 日本国憲法も、御名御璽をとり、吉田茂総理大臣以下15名の日本人が署名し、公布
した=日本人が自ら制定し、公布したという形がとってある。どうだ、見事だろう!
6) 27名の米国教育使節団も、立派な報告書を出してくれているので、日本人の教育
体制も、これから思うがままだ。アルファベットのみの限定使用だけは実現できな
かったが、漢字も当用漢字とし、やがて全廃の道筋もついた。
7) PTAの導入や、教育委員会の体制、六三三四制への変更など、こちらの思うが儘だ。
8) 憲法だけでなく、民法も、こっちの都合に合わせ変更させた。ざまあみろ!
9) マスコミや政治家の主だった人間も、こちらの手ごまになった。アホ土人どもめ!
10)日本人など恐れるに足らん。未来永劫奴隷民族として、歯向かえんようにしてやる!
11:私なりの感想
もし、私のこの仮説通りだとすると、日本人も舐められたものである。しかし、現実を
振り返ってみると、「敵ながら見事!」と、感嘆せざるを得ない。
きっと、その国民なり、部族が大切にしている価値観をずたずたにして、弱体化をはかるには、どのようにプログラムすれば良いか!というような、悪魔の学問的体系が存在しているのだろう。その学問力にも負けたということだ。
12:たとえ、「ごまめの歯軋り、ひかれ者の小唄、負け犬の遠吠え」と言われても
1) 日本人または、大日本帝国臣民と言われた部族民は、60数年前、理不尽ともいうべきとても酷い目に遭わされた。そのことは、決して忘れてはいけない。
2) 可能な限り、子々孫々、そのことは伝えていくべきである。
3) 人類のもっとも基本的なルールのひとつは、「目には目を、歯には歯を」である。
従って、臥薪嘗胆し、時節が到来したならば、やられたことは、同様にやり返すと
いう、気構えと体制づくりを可能な限り行わなければいけない。
4)実際に、それをやり返すかどうかは別にして、米国の祝祭日を調べ上げ、そっくり
やられたことを、我々は、やり返す権利を保持していることを、彼らに表明しておく必要がある。(原子爆弾の件も同様。日本人には、2発の原爆を米国に投下する権利がある)
なお、ダブルスタンダードにならないよう、ここで述べておきたい。別件ではあるが、日韓併合に対し、韓日併合の権利が朝鮮民族にはあると自分は認める。
5)こういう地道なことを、きちんとやっておかないと、怒らなければいけない時なのに、
少しも怒ることのできない、意思があるのかないのか、感情があるのかないのか
わからない、他国民から軽蔑されてもしょうがない腑抜けの国民ができあがるのではないか?
13:最後に (我が子の中学時代のエピソード→私的なことですみません)
1) 社会の夏休みの課題で「日本国憲法と基本的人権の関係についてまとめよ」というの
が出た。父子で取組み、レポートを提出した。
2) 結論は、上記に準ずる内容でまとめた。即ち、「基本的人権の一部をなす日本人としての自尊心は、現行の日本国憲法と東京裁判により、踏みにじられている」で提出。
3) その学期の、我が息子の社会の成績評価は5段階の「2」であった。課題へのレポート内容が、その理由かは不明。
4) その後、「学校の日」などで会っても、その先生は、私から目をそらせるようになった
5) なお、その社会科の先生は、司馬遼太郎の大ファンで、「坂の上の雲」が愛読書という
方であった。

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