■人間力とは・・・鳥取大学から



「人 間 力」 と は





【人間力」の五つの構成要素の相互関係】
 
「人間」は「精神」と「身体」から成り立っている、という冷厳な事実から、知の実践を具現化するには、

・精神の力である「気力」と身体の力である「体力」が、
・「気力」のより高度な発展形態である「知力」を、
・「体力」のより高度な発展形態である「実践力」を、
それぞれ、下支えする形をとる。
同時に、最も基本的な、人間の相互理解を成立させる「コミュニケーション力」が、「気力」と「体力」を根底で繋いでいる。















































「人 間 力」 の 考 え 方


「人間力」の考え方

 本学では、「人間力」を、「知力」、「実践力」、「気力」、「体力」及び「コミュニケーション力」の5つの構成要素から成り立つ総合的かつ人格的能力として定義する。 

                                                                                                                       
知力とは、自然界に起こるさまざまな現象や社会生活を客観的に観察・分析し、地球上のすべての生物の命(いのち)とくらしを豊かにするための課題を見出し、解決することができる能力である。
この知力の開発・発展のためには、広い分野での基礎的学力を身につけるとともに、未解決の問題や課題を発見する能力を培い、それらを有機的に連携させ論理的に思考する力と豊かな発想力を涵養することが必要である。
観察力→課題設定力→作業仮説作成力→実証力→分析力・統合力という過程を積み重ねてこれに習熟することによって、専門的知識が高められ、創造性や独創性を生み出す能力が修養され、地球生命体の一員としての役割を自覚し責任感をもつことができる。(図へ)

 実践力とは、命題を行動によって結果に結びつける能力である。


 実践の過程は、命題理解→企画・計画→実現手段の準備・調達→行動→結果のとりまとめと報告である。


 命題理解には知識と経験力が、企画と計画には創造性と論理的思考力が、実現手段の準備・調達にはコミュニケーション力、起業家精神及び社交性が、行動には熱意、リーダーシップ及び問題解決能力が、結果のとりまとめと報告には、分析力とプレゼンテーション力が必要である。実践の過程を経験することにより課題発見能力が磨かれ、達成感を得ることができる。(図へ)

気力とは,人間が考えを行動に移すときに不可欠な能力であり,成し遂げようとすることの規模が大きくなるに伴って一層強くなることが要求される能力である。
また、生きるか死ぬかの境も気力により大きく左右される。充実した「気力」は,日頃の身体と精神の厳しい鍛錬を通じて得られ発揮されるものである。
「継続は力なり」の継続を支えるのは,「体力」と「気力」である。(図へ)

体力とは,人間が行動を起こす時に必要な「持続力」は疲労、苦痛、恐怖、不満への生理的・精神的ストレス耐性、我慢強さなどに求められ、環境の変動に対応する「適応力」として、スピードや敏捷性、平衡性や順応性等が必要であり、行動の中でそれらを自律し調整する「自己コントロール力」から成り立つもの。


人間の心と体は一体であり、体力は行動するときに必要な意欲、モティべーションと努力を支える“チカラ"となるものである。そして、その体力の保持には、身体的な健康づくりへの配慮が不可欠である。(図へ)

 コミュニケーション力とは、相手から発信・伝達された情報を過不足なく受け止め、その意味を理解し、それに対する自らの応答を正確かつ効果的に表現し、こんどは、相手に向けて情報として発信・伝達する能力である。


 この能力を養うには、相手が伝える情報の意味を相手の立場を思いやりながら的確に理解するという、知力と人間的共感力の総合的涵養が必要である。また、自分の応答を印象深く効果的に表現し伝達するために、言語使用を中心とするプレゼンテーション力の訓練も必要である。こうして、人間どうしの相互理解が成立するためには、このコミュニケーション力が不可欠である。(図へ)

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