■雑木林の構造

■雑木林の構造
 林は縦方向に棲み分けている。一番高い所は樹冠と言って、その林で最も高い高木が枝を張っている。雑木林ではコナラやクヌギが樹冠をなし、クリやヤマザクラが混じっている。
樹冠をなすことは直射日光を葉に受けることになり、その林での勝者と言える。他の木は葉の間から漏れる僅かの光しか受けることが出来ない。
 樹冠の中では静かに共存しているかと言えば、決してそうでない。互いがより高く枝を伸ばして優位に立とうとし、横方向にも枝を伸ばし隣の木と激しく争っている。
 この争いに負けた枝や木はやがて枯れ、空いた空間は勝者の木が占めより、大きく成長する。
 その次の高さ(相)はネジキやエゴが占めている。その下をヤマツツジ、ウグイスカグラなどの低木が、更に下にはシュンランやカタクリなどの林床の植物が棲息している。
この様に狭山緑地は4層構造となっている。雑木林を4階建てのアパートに例えると
4階の住人・・・・・高木層     コナラ、クヌギ、ヤマザクラ
3階の住人・・・・・亜高木層    ネジキ、エゴノキ、リョウブ
2階の住人・・・・・低木層     ウグイスカグラ、ムラサキシキブ、ヤマツツジ
1階の住人・・・・・草本層     カタクリ、ギンラン、シュンラン、イチヤクソウ
1階から4階までびっしり茂っている林もあれば、2階、3階が空いていて、変化に乏しい林もある。


 
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階層構造が単純 - 【 単相林 】
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