■現代語訳:霊の真柱(第一図)

平田国学の宇宙生成論!!
第 一 図
(アメノミナカヌシ・ムスビの二神)
「古(いにしえ)の伝えに曰く、古の天(あめ)と地(つち)が未(いま)だ成らない時、天御虚空(あなつみそら=高天の原)に成り出た神の御名(みな)は、アメノミナカヌシノカミ、次にはタカミムスビノカミ、次にカミムスビノカミ、この三柱 (みはしら)の神は、みな独り神でありまして、いつのまにやら身をしてしまいました」






















此の丸の内は大虚空なり、 丸は仮に図解するのみ、
実際にこの物があるのではない。 以下の図も皆同じ。
三柱の神の座位は、古の伝えの次第によって、
仮にこのように書くが、必ずしも拘るべからず。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(ここに、「古の伝えに曰わく」として挙げたのは、私が諸々の古典に見える伝えを考え合わせて、新たに撰んだ古史の文であります。それを「古史曰わく」として挙げたのでは、古書らしく見えて、なかなか人の論として言うことがいかがかと思い、このように記しております。この後も「古の伝えに曰わく」と挙げたのはみなこれと同じ事です。
 
さてこの古伝を撰び定めた理由は、『古史或問』を著しそこで詳しく述べております。またその『古史伝』というのも著していますから、多くはそれに譲って、この書ではその大意のみを申します。次々に古の伝えに曰くと言うのはそれであります)

●この時未だ天も地もなく、ただ大虚空(おおぞら)なり。(天と地の初めは、この次の伝えを見て下さい)
さてその大虚空に、この三柱の神がおられました。

●その身を隠してしまいましたとは、この三柱の神は大虚空にお生まれになり、天におりますので、この国土にお生まれ
になった神々とは別においでです。またこの国土からは、その御姿が見えませんから、このように語り伝えたものです。(以下これに同じ)

●タカミムスビノカミ・カミムスビノカミは、いわゆるカムロギ・カムロミノミコトであって、タカミムスビノカミは男神であり、カミムスビノカミは女神です。この二柱の神の御上をよく観れば、タカミムスビノカミは神事の中の顕事(あらわごと)をとり仕切り、カミムスビノカミは神事の中の幽事(かくしごと)をとり仕切っていること、『古史伝』に詳しく言っているとおりです。
                 



jundo








・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

このブログの人気の投稿

■人間力とは・・・鳥取大学から

◇人生講座【目次】飯島秀行ワールド 

■現代語訳:霊の真柱:目次